落語家の立川談志(たてかわ・だんし、本名・松岡克由=まつおか・かつよし)さんが23日喉頭がんで死去されました。日本テレビ系の「笑点」で初代司会者を務め、テレビやラジオ、映画の世界で活躍。71年には参議院全国区に無所属で立候補して当選。自民党に入党し、沖縄開発庁政務次官も務めました。 |
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人気落語家で元参議委員議員の立川談志(たてかわ・だんし、本名・松岡克由=まつおか・かつよし)さんが、21日、亡くなった。
97年にがんを公表。手術して高座に復帰したが、09年8月末に体調不良から休養を発表。10年4月に再度復帰を果たしたものの、今年4月に当面の休養を発表し、入退院を繰り返しながら闘病を続けていた。
▼ 師匠の逸話
溺れた円楽を助けなかった理由
出典人力検索はてな
若い頃、三遊亭円楽と一緒に海に遊びに行った立川談志。
途中で円楽が沖のほうで溺れてしまったそうです。
しかし談志はそれを見ながらも、まったく助けようとしなかった。
結局、他の人に助けられて事なきを得た円楽。
後でみんなは談志に「なんで助けに行かなかったんだ」と詰め寄ると、談志はこう言った。
「俺と円楽の二人が死んだら落語界は終わる。俺一人でも生きていれば何とかなる。」
当時、落語といえば円楽と談志だと言われるほど二人の才能は評価されており、
嘘とも本当ともとれる言い訳として周りも納得せざるを得なかったそうです。
酒場で出会った老人
談志が芸人として絶頂期にあった頃、行きつけの酒場で見知らぬ老人からいきなり「よう、テレビでよく見る三流芸人じゃねぇか」と声をかけられた。
既に酒が入っていた談志は憤慨し、「この野郎、どうせ落語なんかろくに知らねぇんだろう」と激しく詰め寄ると、
老人は噺家顔負けの掛け合いを披露してみせ談志を黙らせてしまった。
実はこの老人は紀伊國屋書店の社長の田辺茂一で、酒場で出くわしたことは偶然ではあるものの、
売れっ子になり時折慢心をのぞかせていた談志を懲らしめてやろうとわざと怒らせたのだという。
その後二人は公私共に信頼しあう間柄になり、田辺が病死した際は談志に本人の遺言で形見分けがなされた。
立川談志と毒蝮三太夫
鉄道駅のプラットホームで電車を待っていた談志を電車入線間際に線路に突き落とそうとし、運良く落ちずに済んだ談志が
「死んだらどうするんだ!」
と怒鳴りつけたが、毒蝮は笑って曰く「洒落のわからないやつだと言ってやる」。
また、「笑点」の収録で大阪に行った際、道頓堀で暴漢に刃物で後頭部を切られた談志を見た毒蝮が
「おい、貯金箱だな」と言って頭の傷口に硬貨を入れようとし一緒にいた笑点メンバーたちは大笑いしたという。
石井に「毒蝮三太夫」の芸名を与えたのは談志である。
電車内で若者に一喝
出典立川志らく
電車の中でうるさい若者がいると平気で怒鳴りつける。以前、談志が自分の母親と電車に乗ったときのこと。学生が脚を広げて、7人がけのところを4人で占領していた。師匠の母親を見ても彼らは席を譲るどころか、詰めようともしなかった。そこで談志は怒鳴った。
「俺のおっかさんが座るんだから、お前ら、全員立て!」
若者はびっくりして直立不動になって、席を譲った。
電車内で若い母親に向かって「ガキを絞め殺せ」
出典立川志らく
やはり電車の中。若い母親が騒ぐ幼児をほったらかして、友達とおしゃべりに夢中になっていた。
乗客の大半がこの子供に辟易していた。
談志は最初のうちは子供に向かって「静かにしなさい」と注意していた。しかし子供は騒ぐのをやめない。
談志の言葉は母親の耳にも届いているはずである。談志はその母親に向かって怒鳴った。
「そのガキ、絞め殺せ!」
その母親もずいぶんと驚いたことだろう。慌てて我が子を抱きしめていた。
そして怒鳴り声の方を見てみると、そのときの談志のいでたちが、ビンラディンの顔がプリントがされているTシャツ。
そのシャツだけでも驚きなのに、怒っているのがバンダナ姿の立川談志。凄すぎます。
電車でvs女子高生
ある日、電車の中で携帯電話で話しながら騒ぐ女子高生が。それを見た談志、ちゅうちょすることなく説教。
予想どおり"てめえ、なんなんだよ!ジジイ!"と逆きれする女子高生。
そこで談志、絶叫。
"家に帰って立川談志という人に叱られたと親に言え!
でも、まあ、てめえみたいなバカの親だから知らねえかもな!!
アピール婆さん
出典立川志らく
満員電車での出来事。弟子と並んで座っていた談志の前におばあさんが立った。
そのおばあさんが、いかに自分が座りたいかをアピールし始めた。その行為に談志は怒った。横に座っている弟子に向かって、
「このばあさんに、『あんただけには席を譲りたくない』と言え!」
弟子は師匠の命令なので泣く泣くおばあさんに、
「あんただけには席を譲りたくない」
と告げた。電車の中に嫌な空気が充満した。
居眠り客と裁判沙汰に
ある日、高座で落語を話していた談志。
ふと客席に目をやると居眠りをしている男性。
最初のうちはお客さん寝ちゃうと落語聞けないよと優しく言っていたが
そのお客が何度言っても眠るので談志はついに怒って高座を降りてしまう。
慌てたスタッフはそのお客さんに丁重に挨拶し帰ってもらった。
しかしその客は侮辱されたと怒り、ついには裁判まで起こし談志と演芸場を訴えてしまう。
そして裁判の判決。結果は棄却。演じている落語家の前で眠るのは立派な営業妨害であって
退席を求められても仕方がないという。
そしてこの時の裁判官のセリフも決まってる。
"ちなみに、ここも居眠りは厳禁です。"傍聴席はどっと湧いたそうだ。
テツandトモに放った一言(M-1にて)
出典人力検索はてな
2002年度「M-1グランプリ」の決勝で漫才でなくいつもの「弾き語りパフォーマンス」を行ったテツandトモ。
その当時、審査員であった立川談志は
「お前らはここに出てくるべきではない。もういいよ」
と言い会場を凍りつかせた。
直後、「ほめているんだよ、お前らはレベルが上なんだから」とフォローした。
談志は本当に、2人を認めており、2008年に行われたテツandトモ結成10年記念ライブにゲスト参加している。
自作の戒名を決めていた
出典ニコニコニュース
23日夜、談志さんの長男・松岡慎太郎さんと、長女・弓子さんが緊急記者会見を開いた。
談志さんの戒名について「自分(談志さん自身)で決めていた」と話した。慎太郎さんは、その戒名を、
「立川雲黒斎家元勝手居士(たてかわうんこくさいいえもとかってこじ)」
だとし、談志さんらしいの「洒落」のきいた最後の姿を明かしていた。
▼ 師匠の格言
若いですね~
何の職業でもいいのだけれど、そうなれる資格、
レベルに自分をもっていく道筋がどうもあやふや。
好きなことをやり、それで食えるようになりたい、
だからそこに向かって賢明になるはずが、
現代はアルバイトで食えてしまう。
それは楽なごまかしになっていくのではないだろうか。
己に自信の無い奴が常識に従う。不安を持つから動き出す。
人生なんて食って、寝て、やって、終わり。
「執着」「執念」というのが、
「好きの虫」のすんでるところです。
出典名言ナビ
己に自信の無い奴が常識に従う。
出典名言ナビ
天狗になるくらいでなきゃあ駄目じゃないかと思ったね。
青臭いかもしれないけど、
天狗になってるときの芸は威勢がいいんですよ。
出典立川談志 名言
尊敬されて、仕事があって、発想も、
状況を把握できる頭脳もまだある。
それを幸せと言わずして何というか。
出典立川談志 名言
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コメント一覧 (1)
粋じゃねぇな