専門的な仕事をこなすことと、その能力を生かして自分で事業を行うことは、全く別の問題です。

フリーランスは最初から仕事が安定して取れるとは限らないので、収入がなくてもしばらく食いつなぐだけの貯金がないと、破綻しやすくなります。

なんの実績も人脈もなければ仕事をとるのは難しいです。スキルがなければとったあとの再依頼も見込めません。

値段交渉で「いくらで？」と聞かれても、いくらが妥当なのか自分にもよく分からない。とりあえず仕事を！という意識から「予算が無くて…」と言われれば、言い値で受けてしまった。

月トータルで40万円の収入を取引先4社から得ると仮定した場合、10万円ずつ4社が理想です。
30万円を1社＋10万円を残り3社といったように、収入源が大きく偏ると痛い目に合います。

納品してから実際にギャラが振り込まれるまでの期間は、取引先によってまちまちです。翌々月末には振り込んでくれるありがたい取引先もあれば、半年近く要してしまう取引先もあります。

家を借りるのに、正社員がどうのといった連帯保証人だのが必要になるし、ろくなローンも組めない。 もし家をまるごと買えるだけの貯金があったとしてもその家を借りられないという理不尽な事象に遭遇することも。

正社員と違い、病気になって長期の入院になった場合の生活保障は一切ありません。仕事が突然なくなった場合の、失業保険もないです。

際限なく仕事ができるのも、良いことばかりではありません。昼夜逆転すると体のリズムを崩します。

色んな仕事をいっぺんに抱え込むので負担がものすごく大きくなります。

クライアントが動いている同じタイムラインで動けない限りほぼ仕事にならないので、生活リズムが自分で管理できない人はフリーランスには向いてません。

フリーランスになると、当たり前なんですが、来月の収入が全く分からないのです。
収入の波をコントロールするのは難しいです。

フリーランスの場合、顧客は起業とは違いフリーランスの育成のためにお金を払う気はありません。あくまで、フリーランスの出す成果に対して、お金を払っているだけです。

逆にいざ自由の身になってみると、いかに「自分を縛るか」を考えなければ、仕事の効率が悪いとフリーランスになってみて初めて実感します。

企業側からしたら、何か問題があったときにそいつ一人で責任とれるの？ってなりますよね。