![]() | AKB48をはじめ数々のヒットを生み出している、企画の天才、秋元康氏。彼のアイデア生産の方程式を学べば、より良いアイデアが生み出せるようになるでしょう。結果を生み出す秋元康流アイデア生産術をまとめてご紹介します。 |
Sponsored Link
「みんなに好かれる」ことを目指すな
100人のうち一人にしか刺さらないものを作ること、ある世代だけで大ヒットするものをつくること、それにより話題が他の世代に広がる
「誰にでも好かれるコンテンツ」は誰の記憶にも残らないコンテンツです。100人のうち一人だけにグサッと突き刺さる尖った企画をつくることで、その人から話題が広まり、ヒットになります。
記憶に残る「幕の内弁当」はない。
普通過ぎて特徴のない幕の内弁当は記憶に残りません。同じように、「誰にでも好かれるような企画」は記憶に残らず、話題になりません。
一方で「一部の誰かだけに突き刺さる尖った」企画は記憶に残り、話題になるのです。
面白さとは裏切りのことである
予定調和が裏切られたときに、人は面白いと思う
予定調和を裏切ることが、面白さを生み出します。たとえば、AKB48のじゃんけん選挙は、メンバーが死ぬ思いで取り合う選抜メンバーを「あえてじゃんけんで決める」ことで予定調和を崩しています。
ありきたりを疑い、裏切りを狙いましょう。
過去にヒットしたものの中から次のヒットを探していては、バットに当たることはあっても、ホームランはあり得ない。
人の模倣ではホームランは狙えません。人があえていかない道、やり方を選び、予定調和を崩しましょう。
最高の企画とは「賛否両論」である
ウケるコンテンツになるには摩擦があることが重要。無理があること、反対があること。議論になること。
たとえば、総選挙も「オタク搾取」「悪徳商法」と罵られましたが、結果的にゴールデンで特番が組まれるような人気コンテンツになりました。
賛否両論のコンテンツは賛の人も否の人も両方が話題にするので、最も伝播しやすいのです。
企画センスとは、記憶のことである
発想や企画のヒントは、日常の中に転がっていて、それを「記憶」するところからはじまる
企画とはゼロから創りだすのではありません。質を気にせず、量を気にせず、とにかく「面白い」と思うものを記憶していく。すると、その知識が血肉になって良いアイデアが生み出せます。
喫茶店に行ったら知らないメニューを頼め
予定調和の毎日では、予定調和のアイデアしか生み出せません。喫茶店の注文でも新しい刺激をもとめ、記憶のリュックサックに気づきを取り込みましょう。
数を打て、汗をかけ
秋元康は常時100以上のプロジェクトを同時にこなしている
秋元康はAKB48をやりながら、「全力坂」のようなマイナーなプロジェクトもこなしています。当たり前ですが、数を打つほど成功する可能性は高くなり、量をこなす中で能力も磨かれます。
企画の失敗は、そもそも「失敗したこと」すら知られない
秋元康さんは実は失敗しまくっています。たとえば、「うんこや」という、その名の通り「うんこ」をモチーフにした飲食店をプロデュースしたことがありますが、もちろん大失敗。
でも、企画の失敗は記憶されないのですから、気にせず挑戦を続けましょう。
企画とは『デコレーション』だ
時代はケーキのようなものである.
店で売られているケーキはスポンジという土台は変わらず、デコレーションが違うだけです。ヒットも同じで、表層は違っても、その奥にある本質は変わりません。
ヒットしているものが「なぜヒットしているのか」という本質を見極め、自分流のデコレーションを施しましょう。
ヒットするものの本質を見極めて、デコレーションだけを変える
たとえば、秋元康さんの企画した「着信アリ」は、リングの「ビデオによって呪いが広がる」という恐怖の本質を「携帯電話で呪いが広がる」という風にデコレーションを変えたものであるといえます。
ヒットの本質を理解し、より時代にあったデコレーションを考えましょう。
最後は情熱だ
周りを見ながら作るのではなく、自分が良いと思うものを作る。
「こういうの、みんな好きだろうな」というのでは、結局、そこそこのヒットしか望めません。スティーブ・ジョブズも「自分がほしいものをつくる」というこだわりでApple製品を生み出したように、「自分が本当に良いと思うもの」をつくることが成功の鍵です。
自分も倒れるくらい面白くなければだめ
ヒットとは、説得です。面白いものだと相手を説得するのが、ヒットであり流行です。自分がつまらないと思っているものを人に薦めることはできません。
だから、自分が倒れるくらい本気で面白いものをつくりましょう。